※バサラでなんちゃって時代劇が書けるなら一度は書いてみたいシリーズ。 輝宗死去の話。
散りゆく…
それは突然のことだった。
誰もが、当事者であった伊達輝宗でさえ、予想だにできなかったことだろう。
それは誤解が誤解を呼んだ悲劇だったと言えた。
その日、伊達政宗は数人の家臣とお抱えの鷹匠を連れ鷹狩りへと出ていた。
狩りも好調かに見えた午後。政宗の元へ小姓が一人駆け寄ってきた。それは政宗に家督を譲った後、隠居した父・輝宗の側仕えをしている者であった。
慌てた様子でその者は言う。
「申し上げます。大殿が城門を出た所を畠山様に拉致され、只今、街道方面へ向け逃亡中であります。原田様、留守様が大殿を追っておりまする」
「なんだと!?」
意味が分からなかった。状況がまったく飲み込めない。
何故、今この時期に、畠山がそのような所業に出る必要がある。
「親父…!」
思わず駆け出しそうになる政宗を側近であり軍師でもある片倉小十郎景綱が止めた。
「畠山殿は、小手森城の一件での和睦会談で来てたはずだろうが!?」
言葉を無くしたままの政宗に変わって、小十郎は確認を取る。
「然様でございます。しかし、お帰りになられる畠山様を見送りに城門まで出た大殿を、畠山様がいきなり…」
小姓はそのまま俯いてしまった。おそらく、この者はその現場で側にいたのだろう。側にいながら何も出来なかったことに恐怖しているのだ。
「小十郎!」
「は」
政宗の呼びかけに小十郎は短く返事をする。そのまま小姓に「城へ戻り、城詰めの連中に装備を調えておけと伝えろ」と命じた。
小姓が走り去るのを見届けると、小十郎は後方を振り返り、
「お前ら、政宗様に続け!」
と怒鳴る。
政宗はすでに遙か前方を走っている。馬を繋いである場所まで駆け戻り、勢いよく馬に飛び乗ると一気に加速を付けた。
河原近くで、畠山に追いついた。畠山は川を背にし輝宗を盾にして、何とか逃げ伸びようと必死になっていた。
「殿!」
「筆頭!」
政宗に気付いた留守政景と原田宗時が口々に叫ぶ。
「我らが付いていながら申し訳ござりませぬ!」
二人に無言で頷き、政宗は馬から下りる。丁度、追い付いてきた小十郎が政宗の側に立った。
政宗は小十郎にちらりと視線を向ければ、小十郎は頷き手にしたままの長銃を構えて見せた。
「父上!」
河原へと駆け寄ろうとしたが、逆上しているらしい畠山が大声で政宗を制してきた。
「寄るな! 寄れば輝宗殿の命は無いと思え!」
「何の真似だ、てめぇ!」
「それはこちらの台詞だ。若造めが。家督を譲られたからと思って好き勝手に振る舞う若造めが!」
「何の話だ! 小手森城の件は父上のおかげで事無きを得たはずだろうが! 父上に感謝すれども刀を向けるとはどういう了見だ!」
「貴様が…! 貴様が伊達家を継がなければ、この儂もこのような惨めなことにはならなんだ。全て貴様が! 忌々しい鬼子め!」
「な、んだと…」
一定距離を保ったままの怒鳴り合いは、政宗が言葉に詰まったことにより中断する。その僅かに生まれた隙を輝宗は最大に生かそうと動いた。
一瞬の内に脇差しを抜き、畠山に斬りかかる。しかし、畠山は左手を盾に使い深手を負うことを避けた。脇差しを奪い合いが始まる。
「政宗ぇぇぇ! 撃てぇぇ! ここで小奴を見逃すでない!」
「親父、何を…!」
小十郎は畠山に銃の照準を合わせようとするが、畠山はしぶとく輝宗の背後から出ようとはしない。
「黙れ! やはり、初めから儂を始末しようと目論んでおったな!」
「何の話だ!? あの一件は俺も許すと申したはずだぞ!」
「黙れ黙れ! そこにある長銃がその証拠であろう! 前々から準備しておったのであろう!」
「なん…? これは、鷹狩りの…!」
そう政宗が言いかけた時、畠山の手に渡った脇差しが輝宗の横腹を刺し貫いた。
「親父――っ!!」
「輝宗様!」
「大殿!」
絶句する政宗の前で、輝宗は膝を折った。しかし、横腹から血を流しながらも輝宗は立ち上がると畠山を後ろから羽交い締めにする。深手を負っていながら、恐るべき力だった。
「政宗ぇぇ、儂に構わず撃たぬか!」
「なりませぬ、政宗様!」
小十郎は必死に政宗を止める。しかし、輝宗の絶叫は止まない。
「政宗! そなたに仇為すものを許すでない! 構わず撃て!」
「政宗様!」
畠山を押さえ付ける力も尽きて来たか、輝宗の手から畠山が抜け出そうとしていた。政宗は小十郎の手から長銃を奪うと畠山と輝宗に照準を合わせ構える。
「なりませぬ、政宗様! 撃つと申されるなら、この小十郎が撃ちまする! 政宗様!」
小十郎は無礼を承知で政宗の手から長銃を奪おうとした。が、政宗の手によって遮られる。
「…小十郎。俺が、やる」
ひどく静かな声だった。
「政宗様!」
悲痛な小十郎の声。
「政宗ぇぇ! 儂に構うな!」
息子と息子の家督という名を守ろうとする父親の悲痛な声。
銃声が一発、川を囲む谷間に響いた。
「小十郎。此度のこと、いったい何が起きたのか教えてはくれませぬか?」
宵の口、控えの間にいるところを小十郎の義父姉であり政宗の乳母を勤めた喜多が訪ねてきた。
小十郎は数瞬迷うが、喜多に話しても差し支えないと判断する。
「大内氏と畠山氏の伊達離反の件はご存じですか?」
「ええ。聞き及んでおります」
「事の起こりはそこからかと…」
輝宗の早すぎる隠居と政宗の家督相続に否定的であった両氏は、同盟を組み伊達を離反した。それを許さなかった政宗は大内氏の討伐に乗り出す。降伏は認めないという冷徹に徹した策で兵を進めていった。
家督は弟の小次郎に、という反政宗派を押さえるための見せしめも含んでいたことは明らかであった。
大内氏逃亡後、城を攻められた畠山氏は降伏を申し出たが、政宗はそれを許さなかった。しかし、温厚な性格の輝宗の取りなしにより領地を減らされるという形で安堵させられた、はずであった。
輝宗の元に礼と和議会談の為に訪れていた畠山氏は、帰り際、唐突に輝宗の拉致という凶行に走る。
この時、畠山氏の罪の軽減は決定していたのだ。だから、嫌われているだろうと承知している政宗は鷹狩に出向くことで城を空けた。
輝宗の供をしていた留守政景と原田宗時も虚を突かれてしまい、みすみす拉致を許してしまったとのことだった。そして、鷹狩りから急遽戻った政宗が逃亡する畠山氏に追い付き、その手を下すことで幕を下ろさせるという悲惨な形での終結となった。
生き延びた畠山氏の家臣を問い質したところ、畠山氏は城内の者から政宗公の怒りは収まっていない、銃や刀の手入れをして準備を進めている、という情報を得ていたという。
恐怖に苛まれた畠山氏は、無事に街道まで逃げ切る為に輝宗の拉致を画策した。
同時刻、鷹狩りに出ていた政宗にそんな意志など微塵もなかったことは側にいた小十郎がよく分かっている。
誰がそのようなこと言い出したのか。
城内にも政宗を排そうという人物がいるということなのか。
小十郎は口を噤み、己の手を睨むように見詰めた。
畠山氏は政宗を恨んでの凶行だったのか、何者かに唆されての凶行であったのか。今となっては知る術もない。
「殿は、ご無事なのですか?」
「今はまだ、気落ちよりも怒りの方が勝っておいでです」
「そう、ですか」
このような形で父を失わなくてならない政宗を案じるかのように、喜多は目を閉じた。
輝宗の初七日を翌日に控えた日のこと。
輝宗の代から伊達家に仕え、政宗にとっても良き相談相手となっていた遠藤基信が政宗の元へ面会を求めてきた。
「どうした、基信」
そう問いかける政宗の声は暗い。
何を告げられるか、遠藤の表情から汲み取っていたのかもしれない。
「殿。この基信、あまりにも長く輝宗様にお仕え致し申した。どうか、お許し願いたい」
なにを? とは聞き返さない。聞き返せるはずもない。
「ならん。許さんぞ、基信!」
「伊達に巣くう確執、妄執、その全てをこの遠藤基信が連れていきましょうぞ。殿、お父上の果たせなかったこの奥州平定の夢、必ずや果たされよ」
「基信!」
政宗の言葉には一切反応を示さず、遠藤は深々と頭を下げる。
「基信! ならぬ!」
政宗の悲痛な声に、遠藤は穏やかに笑んで見せた。
「どうか、この乱世を鎮め、世に平定をもたらす武将になられよ」
「遠藤!」
立ち去る遠藤を引き留める事も叶わず、政宗は傍らの脇息を壁に投げつけた。そして、大声で小十郎を呼ぶ。
「は。側に控えております、政宗様」
「今すぐ、追い腹禁止の令を出せ!」
「…御意」
おそらく、このようなことをしても、遠藤相手には何の意味もなさないだろうことは、政宗にも小十郎にも分かっていた。それでも、出さないわけにはいかなかった。出さずにはいられなかった。
父・輝宗の初七日を終えた政宗は、縁側に座り沈みゆく夕日をぼんやりと見詰めていた。
「申し上げます」
部下が息を切らせながら駆け込んできたが、それを横目でちらりと見遣っただけですぐに視線を空へと戻してしまった。
走り込んできた部下は困惑した様子で政宗の後ろに控える小十郎に視線を向ける。小十郎は目で「続けろ」と伝えた。
「は。申し上げます。遠藤基信様、大殿の墓前にて自刃されたとのこと」
ぴくりと政宗の肩が揺れるのを小十郎は見詰めていた。
「分かった。下がれ」
政宗の代わりに小十郎が部下に指示を出す。
何を言うべきか。小十郎は思案するが、何も浮かびはしなかった。
それから半時もしない内に政宗の元へ続々と報告が上げられる。全て、輝宗の代から仕えていた家臣が自刃したという内容であった。
その日、追い腹を切った者は十五名に登った。
その夜、政宗付きの小姓から、殿がお食事を摂られていないとの報告を受けた小十郎は、政宗の居室へと足を向けた。
外廊下を行き、政宗の部屋の前まで来れば、侍女が二人怯えきった様子で座り込んでいた。
何があったと聞かずとも容易に想像は付く。
「後は私が付いている。お前達は下がっていいぞ」
そう声を掛けてやれば、侍女達は這々の体で駆け戻ってしまった。
障子は開け放たれたままかと思いきや、全て見事に破壊されていた。
奥州はすでに冬に入ろうかという季節だというのに。寒くないのだろうか。
声を掛けても仕方がないと判断した小十郎は、軽く一礼して室内に足を踏み入れる。入り口付近に座して、部屋のあらゆる所を破壊しまくる政宗の姿を静かに見詰めた。
どれほどの時間を暴れていたのか。
月も沈んでしまったのか。外は完全な闇に包まれていた。
「…こじゅう、ろう…」
「お気は済みましたか」
「小十郎…」
「はい。ここにおりますれば」
「小十郎!」
「は。政宗様、小十郎はお側におりまする」
「こじゅうろう…。俺は、見捨てられたか?」
「何を申される」
「俺は、見限られたか?」
「決してそのようなことはござりませぬ!」
「こじゅうろう。俺は、やはり、独りなのか?」
「政宗様! 小十郎がお側におりまする。成実殿が、政景殿が、宗時殿が、綱元殿が、政宗様のお側を離れる訳がござりませぬ!」
立ち上がり、無理矢理に政宗の腕を捕らえ後ろ手に押さえ込んだ。片手で簡単に押さえ込めてしまう。小十郎はそのまま幼子をあやすように政宗を抱き竦める。
「小十郎は、生涯を掛けて政宗様をお守りすると誓いましたこと、お忘れか」
政宗は暴れて小十郎の腕から逃れようとするが、腕を後ろ手に押さえ込まれているせいで身動きが取れないようだった。
「小十郎!」
焦れたように叫ぶ政宗に構わず小十郎は右手でその髪を撫でた。
暴れることを諦めたか、政宗は体から力が抜き、それに合わせて小十郎も腕の戒めを解く。
「こじゅ…ろ…」
政宗は小十郎の着物の襟を掴み、額を押し付けてくる。
「こじゅろ…」
ただ、小十郎の名を呼び続ける。
主の髪を撫でながら、小十郎は切なげに眉根を寄せた。
さすがに輝宗の死には半狂乱になって泣き喚いていた政宗だが、あれ以降、やはり泣くことをしようとしない。
嗚咽に似た声を上げても、泣く様子はまったく見られない。
泣けば母上が悲しむ。泣けば母上が嫌がる。泣けば、母上に嫌われる。皆の前で泣けば、皆に嫌われる。
幼少の時でさえ、泣くときまで人目を憚って泣いていた政宗。
いつしか、絶対に泣いてはならぬと己に課せて生きてきた。
「…ちく…しょう…。ちくしょう。…畜生っ」
「政宗様」
「俺は、どうすりゃよかったんだ…」
小十郎に縋り付き、そのままずるずると力なく座り込む。小十郎はそんな政宗を支え抱きしめた。
「政宗様。この小十郎、貴方の影となりいつまでも貴方と共にあることをお忘れくださるな。どうか、小十郎の前では我慢なされるな」
「なんだよ、くそっ。こんな時に甘やかすな…」
「政宗様。基信様のお言葉をお忘れですか」
その言葉に政宗の動きが固まる。それからのろのろと顔を上げ、小十郎を見遣った。
――伊達に巣くう確執、妄執、その全てをこの遠藤基信が連れていきましょうぞ。
基信の死と共に、多くの反政宗を唱える重臣が逝ったことは事実であった。
これは基信最後の大仕事、大掃除だったと、そう言いたいのか? 政宗の隻眼はそう政宗の隻眼はそう問いかけていた。
小十郎は是とも否とも答えない。ただ、政宗を真っ直ぐに見詰めるのみ。
政宗は何か意を決して口を開きかける。が、丁度その時、恐る恐るという態で伊達成実が顔を覗かせてくれた。いきなりの登場に政宗も小十郎もぎょっとなる。
さすが武人というところか、足音も無かった。
「政〜。そろそろいいか?」
「Ah...?」
「んな顔で睨まないでくんない? お前がうじうじうじうじ殻に閉じこもってる間にこっちは大変なことになってたんだからよぉ」
「誰が、うじうじだと!?」
「お前だお前」
「聞き捨てならねぇな!」
「政宗様、落ち着きください。成実殿、何が大変ですと?」
「あー、それよそれ。お前がどん底まで落ち込んで浮上してこなかったら、そのまま死んじまうんじゃねぇかって、アホどもが騒いでんだよ。お前が死んだら伊達に仕える意味が無いとか言って追い腹切る用意してるぜ。お前の発令した追い腹禁止令ってあれ、全く効果無ぇぞ、おい」
捲し立てるように一気に言うと、成実は「ふぅ」と息を吐く。
呆気に取られるを通り越して、絶句してしまった政宗は、しばらくの間、惚けた様に成実を見詰めた。
「誰が、死ぬって?」
「お前だよ。筆頭、あんたのこと」
「Shit! 表出ろ、シゲ!」
「出ても良いけど、先に死ぬかどうか教えてよ」
「誰が死ぬか! ふざけるのも大概にしやがれ!」
政宗の答えを聞いた成実はニヤリと笑い、それから外へ向けてこれでもかという大声を張り上げた。
「筆頭は死なねぇってよ! てめぇら早まったことすんじゃねぇぞ!」
その声に呼応するように「うおおお」という雄叫びが響いてくる。もしかしなくても、男泣きされているらしい。
「…………」
政宗は腹立たし気に立ち上がると、どすどすと足音を立てて部屋から出て行った。
その様子にやれやれと肩を竦めた成実は、徐に小十郎に視線を向ける。小十郎は小さく苦笑し、軽く成実に頭を下げると政宗の後を追った。
政宗にはすぐに追い付いた。どうしたのかと思い近寄ると、小十郎は「ああ、そうか」と合点がいく。政宗が足を止めたのは、評定などを行う際に使う広間の前。
政宗が家督を継ぐ一年前まで、その上座には輝宗が座っていた。その側には常に遠藤の姿があった。
政宗が家督を継いで、たったの一年。
子が隠居した父を慕い政についての相談を持ちかける、そんな生活は僅か一年で終わりを告げた。たった一年で、政宗は最大の後ろ盾までも失ってしまったのだ。
しばらく政宗はその上座を見詰めていた。
それから、ゆっくりと上座に向かって一礼した。僅かな動作であったが、綺麗な動きであった。
そのまま身を翻すと、政宗は、部下達が騒ぐ屋敷の外へと足早に向かった。
小十郎もまた、すぐには政宗を追わず、広間の入り口に座して深々と頭を下げる。
亡き伊達輝宗と遠藤基信へ思いを込めて。
輝宗と基信の両者から託された言葉を噛み締め。
――政宗を独りにしてくれるな。
――決して、政宗様のお側を離れてくれるな。
元より、この小十郎、政宗様のお側を離れようなどと思ったことはありませぬ。この先も決してございませぬ故、どうか、安心して逝かれよ。
ただ、心残りは、政宗に仕える好機を与えてくれた両者に、何一つ恩を返せないままだったことか。
外では、騒ぐ声が一際大きくなっている。政宗が皆の前に姿を現したのだろう。
馬鹿騒ぎに発展する前に止めねば、と小十郎も皆の元へと急いだ。
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08.7.3
殉死者の数などは勝手に作ってます。史実に従ってませんので、ご注意を。
あと、小十郎の言葉がおかしい気もします。武家言葉と公家言葉が混じってる気がするんだが。つか、あの「〜しておりまする」って言い回し、まさか女言葉だったらどうしよう?(爆笑)
バサラの政宗様は精神的に打たれ弱そうなイメージがあるのは私だけでしょうか。
小十郎にべったりな印象だからかな。
バサラの893か族のような伊達軍での成実を考えてみたら、なんか軽いキャラに成り果てた。
成実は、政を離れてるときは政宗のことを「梵」と呼び、政が絡んでいて、でも、気安い雰囲気の時は「政(まさ)」と呼んでて欲しい。(笑)
かっちりした場ではきちんと「殿」「筆頭」と呼ぶ。
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